バリアフリー・スキルアップセミナー2020
~重度障がいのある人のくらしを支える福祉用具・住環境整備~
身体機能コンディショニングと日常生活動作拡大を両立した
適正な福祉用具の適用方法について

9月開催(第1回)は、オンライン形式のみの開催となります

2020年は新型コロナウイルス感染拡大があり、国からの緊急事態宣言があるなどで、展示会及び年次スキルアップセミナーの開催が中止となっておりましたが、セミナー開催についてのお問い合わせなどを数多くいただいておりましたので、再度、セミナーの内容及び実施方法等を検討させていただき、今年度は9月(第1回)、12月以降(第2回・予定)の全2回で開催致します。
9月(第1回)はオンライン会議ツール「Zoom」を利用して、ご自宅・職場等からインターネット経由で受講できるオンライン形式で開催し、12月以降(第2回・予定)は現在全国的に新型コロナウイルスが感染拡大傾向にあるため、状況をみながらオフライン形式での演習・実習ができるよう検討・調整して参ります。また、セミナーにて使用する教材・資料等は事前に受講者へ送付させていただきます。

テーマ

本セミナーにおいては、以下の4つのテーマのもとにすすめて参ります。

1)福祉用具の誤用・過用によって引き起こされる身体機能障がい

重度障がいのある人への福祉用具・住環境整備などの支援サービスにおいては、対象者の障がい状況について、適正な評価を通じた十分な把握がないままに進められていることを多く見かけます。
誤った適用や必要以上の機能代行・代替あるいは能力補助・代償を行うことで、対象者の残存機能・潜在能力を低下させたり、拘縮や変形などの二次的な障がいを起こす原因をつくり、更に障がいを重度化・複雑化させてしまう危険性があります。
本課程では、実際の支援サービスにおける誤用・過用の事例を取り上げながら、適正な支援サービスのあり方・すすめ方について解説します。

2)身体機能コンディショニング

身体機能の維持・改善を行うためには、福祉用具・住環境整備などによる生活環境整備と運動療法などによるリハビリテーションとの連携によって、総合的な支援プログラムとして適正なサービスが提供されなければなりません。
本課程では、主に頭頚部を中心に、臥位姿勢、座位姿勢におけるポジショニングを含めた身体機能コンディショニングの方法を解説します。
また、これらについては、12月以降開催の第2回セミナーにおいて、オフライン形式での演習(少人数制)などを実施する予定でおります。

3)事例紹介

本課程では、事例紹介として、大阪市援助技術研究室の相談事業を通じて適合支援を行わせていただいた利用者の方々からの生活場面における福祉用具利用状況の紹介をさせていただきます。
これらは、利用者の方のご自宅より、オンライン形式にて、使用場面などを実況中継しながらすすめていきます。

4)レンタル用福祉用具の利用効果を促進する方法

特に、レンタル用の福祉用具類の多くは、重度障がいのある人に適用するには、機能的・構造的に不十分な点があります。当研究室では、製作・改良サービスを実施しており、既存の用具に不足する機能・構造面に対して、交換・追加できるさまざまなユニットを開発してきております。
本課程では、福祉用具をより効果的に利用できるようにする方法として、各ユニットを紹介するとともに、製作工程の解説、適用方法などの実演を致します。
また、これらについては、12月以降開催の第2回セミナーにおいて、オフライン形式での製作実習及び適合技術演習(少人数制)などを実施する予定でおります。

講師

米崎 二朗(大阪市援助技術研究室 主任研究員/作業療法士・リハビリテーションエンジニア)
池田 真紀(大阪市援助技術研究室 研究員/作業療法士)

対象者

福祉用具サービスに関わる専門職の方

療法士の方 利用者の潜在能力、残存機能を評価し、適正な福祉用具適合支援プログラムの立案と提供方法を習得することを目的とする。
福祉用具レンタル・
販売事業者の方
医療関係者との有益な連携のもとに、適正な福祉用具の選定、適合調整の方法等を習得することを目的とする。
福祉用具メーカーの方 福祉用具の現状と課題に関する情報とともに、福祉用具研究開発の一助を得ることを目的とする。
ケアマネジャー及び
ソーシャルケースワーカー
福祉用具を活用した総合的な支援マネジメント手法を習得することを目的とする。

受講料

20,000円(税抜)/全課程(4日間)・お一人

*9月(第1回)分のみの金額となり、12月以降開催予定(第2回)分は別料金となります。
*1~3日のみの参加でも料金は同じです。
*受講料には教材・資料の準備と発送料金が含まれます。
ベッドフレーム及びマットレス(ミニチュア)、車椅子フレーム及び座位保持具類(ミニチュア)、頭頚部人体模型、摂食・嚥下機能・構造模型、ホワイトボード(A4サイズ)、重度障害者用意思伝達装置入力スイッチ適合評価用固定台(離皮架機能付き)、DVD-RW(講習テキスト、評価チャート、スライド資料、製作実演と適用方法解説ビデオなどを含む)

受講についての注意点

9月(第1回)はオンライン会議ツール「Zoom」を利用したオンラインセミナーです。
インターネット環境やZoomアプリケーションのダウンロードなど事前準備が必要なりますので、こちらの詳細をご確認のうえ各自ご準備をお願いいたします。

セミナー内容と開催日時

令和2年9月19日(土)、20日(日)、21日(月・祝)、22日(火・祝)

1日目:令和2年9月19日(土)
*受付 午前9時00分~:Zoomの招待状の送付と動作確認
第1部 午前9時30分~10時50分
福祉用具の誤用・過用によって引き起こされる身体機能障がい
~日常生活動作制限による潜在能力の低下~
第2部 午前11時00分~12時30分
福祉用具の誤用・過用によって引き起こされる身体機能障がい
~褥瘡予防及びポジショニングの課題~
第3部 午後1時30分~午後3時30分
「車椅子シーティング用適合評価ユニット」の製作実演と適用方法解説
2日目:令和2年9月20日(日)
*受付 午前9時00分~:Zoomの招待状の送付と動作確認
第1部 午前9時30分~10時50分
身体機能コンディショニング①
~臥位姿勢における頭頚部のポジショニング:枕の適合評価・適合技術~
第2部 午前11時00分~12時30分
身体機能コンディショニング②
~臥位姿勢における頭頚部のポジショニング:アライメント調整と筋緊張緩和方法~
第3部 午後1時30分~午後3時30分
「重度障害者用意思伝達装置入力スイッチ適合評価ユニット」の製作実演と適用方法解説
3日目:令和2年9月21日(月・祝)
*受付 午前9時00分~:Zoomの招待状の送付と動作確認
第1部 午前9時30分~10時50分
身体機能コンディショニング③
~座位姿勢における頭頚部のポジショニング:車椅子ヘッドレストの適合評価と適合技術~
第2部 午前11時00分~12時30分
身体機能コンディショニング④
~座位姿勢における頭頚部のポジショニング:リビングチェア、ソファなどの家具、家具調ポータブルトイレにおける頭頚部支持の適合評価と適合技術~
第3部 午後1時30分~午後3時30分
「リビングチェア・ソファ・ポータブルトイレ用座位保持装置ユニット」の製作実演と適用方法解説
4日目:令和2年9月22日(火・祝)
*受付 午前9時30分~:Zoomの招待状の送付と動作確認
第1部 午前10時00分~午前12時00分
生活場面における福祉用具利用状況の紹介①(ビデオでの紹介)
(筋萎縮性側索硬化症、車椅子シーティング、重度障害者用意思伝達装置、呼び鈴、トイレ動作・ポジショニング、入浴動作・ポジショニング、ベッド・ポジショニング)
第2部 午後1時00分~午後2時00分
生活場面における福祉用具利用状況の紹介②(利用者宅からの中継)
(脳性麻痺痙直型四肢麻痺、屋内移動、食事動作、トイレ動作に対する福祉用具の活用と住環境整備)
第3部 午後4時00分~午後5時00分(オンライン形式)
生活場面における福祉用具利用状況の紹介③(利用者宅からの中継)
(高位頚髄損傷、呼び鈴、パソコン入力操作、ベッド・ポジショニング、車椅子シーティング、車椅子移乗介助方法など)

申込

募集人数 各回30名
申込締切日 9月10日(木)

※但し、各コースとも満席になり次第締め切ります。

申込方法 受講申込はこちら
※申込みフォームはGoogle Formsを利用しております。
お申込み・お問合せ バリアフリー展事務局(平日9:00~17:00)
〒540-0008 大阪市中央区大手前1-2-15 (株)テレビ大阪エクスプロ内
TEL:06-6944-9913
E-mail:
受講料の支払い
  • ※事務局より請求書を送付いたしますので、指定の口座へ受講料をお振込みください。
  • ※セミナー開催前日までにご入金をお願いします。
  • ※振込み手数料は受講者でご負担願います。
備考・注意
  • ※受講申込者が出席できなくなった場合は、受講資格を満たした方が代理で受講することも可能です。その際には、開催前日までに事務局へ宛てご一報いただくとともに代理の方の「部署・役職・お名前」をお知らせください。
  • ※受講希望者が少なく、開講できないと判断した場合、延期または中止することがあります。
  • ※当日欠席された場合は後日テキストをご送付いたします。受講料の返金はできません。
受講キャンセル
について
セミナーの受講をキャンセルされる場合には事務局までご連絡(TEL・E-mail)をお願いいたします。なお、キャンセルの連絡日時により、原則として下記のキャンセル料をご負担いただきます。事務局が休業日の場合はE-mailでご連絡ください。
受講キャンセル料
セミナー開催日の2日前~前日のキャンセル 受講料の50%
当日キャンセルの場合 受講料の100%